やってきました台湾!気持ちはイッテQオープニングのガンバレルーヤさながらである。ここに来るまでにかなりの道のりがあったことをわたしと仲良くしてくれているおたくならよく知っていることと思います。
ソウルコンチケット買わせてもらえない問題から始まり、3秒で完売した台湾のチケッティング、台風で韓国前乗り、ソウルコンでの構成不満(これは個人的な話)、話不通おたくとのチケット譲渡問題、またもや台風(2回目)で飛行機が飛ばないかもしれない、いや飛ぶ!!!からのコンサート延期。
…なんだこれ。普通の生活送っていたら経験しないことばかりどころか、おたくしててもこんなに一気に経験することないだろうって内容ばかりだな。このすべての事象が3か月以内に起こったって考えると怒涛のおたく月間すぎる。そりゃメンイカ*1にもなる。
でもここまでこられたのもみんなの応援と、わたしの日頃の行い、そして何よりもサンボマスターの曲があったからです。これがなければ乗り越えられなかった。みなさんもこれを機にサンボマスター教に入信しませんか。実績かなりあります。
突然の宗教信仰と怪しい商材販売のうたい文句は置いといて、ついにこの日が来たよ~!!!といった気持でいっぱいの台湾初日。すでに30分の遅延が発生していたけど、飛べば何でもいいので、手に入れたばかりのゴニくん*2のトレカとからあげクンの写真を撮ったりして待ち時間も有意義に過ごしていた。今まで海外遠征した中で一番余裕があったかもしれない。これもサンボマスターのおかげ。
事前情報でチャイナエアラインはちいかわとのコラボがあると聞いていたので、その日の乗客の中でわたしと友達が一番機内食を楽しみにしていたと思う。でもその期待と裏腹に、ピカチュウのコップで飲み物を渡され、ちいかわのちの字もないデザートがちょんとお皿にのっていた。友達とは席を離されていたため、ちいかわじゃなぃ…喜びがなぃ…とひとりめそめそする羽目になったけど、機内食のパンはめちゃめちゃ美味しかった。どうやら台湾発の便のみちいかわコラボらしいことを降りてから知る。帰りの飛行機に期待だ。
着いて早々に台湾の湿度にやられる。あとなんか野良のステェがいっぱいいたので、もしかしてメンバーたちも来る!?のではと一瞬頭を過ったけれど、確証がないのでとっとと空港をあとにした。(メンバーはコンサート前日入りだったので正解の判断だった。)
台湾のMRTはものすごく単純明快でわかりやすかった。シンガポールの電車に似ていたので、経験者の顔で乗車し目的地へと大人しく運ばれた。時間帯がちょうど学生の帰宅時間とハッピーフライデー(もはや存在するのかもわからない概念)の社会人と被ってしまい、電車はやや満員だったのだが、台湾の方の国民性なのか降りるそぶりを見せた途端、道を開けてやれ!と言わんばかりに左右に広がってくれたことに感動した。小学生の男の子に関しては、自分の弟のリュックサック掴んでぶん回す勢いで道を作ってくれたからね…。本当にありがとうございました。
最寄りの駅からホテルは近かったので、すぐに辿り着くことができた。写真と全然違う外観なうえに、工場地帯みたいなところに建っていたので心配したけど、フロントはとても綺麗だった。ホテルのチェックインの際に英語で説明され、ほぼ何もわからなかったが、朝食の時間とチェックアウトについてなど重要事項(強)に関しては聞き取れたので無問題。そしてコンサートのチケットも無事受け取れた。チケットはホテルへの配送だったので、内心かなりビビっていたのだがきちんと2連番チケットが入っていた。あとは何事もなく開催されることを祈るのみであった。
二人にも関わらず、ファミリールームを取っていたのでホテルの人に驚かれたのには少し笑ったが、ありがたくファミリールームの広さを享受した。
夜ご飯を決めるため、中国版食べログをインストールしたはいいけれど、当たり前に読めなかったのでフィーリングで決めることにし、小籠包が食べたいとわたしがしつこく言ったため夜ご飯は小籠包になった。ホテルから徒歩10分くらいの距離に目当ての店はあり、散歩がてら歩いていくことにしたのだが、道路と歩道と店の敷地の境がなく、ほぼ店に侵入しているのか道路を歩いているのかわからない道のりをてくてくと歩くことになった。道路を歩かざるを得ない状況になった際、そんなにスピードは出ていないものの、バイクが横をビュンビュン横切っていくのはかなり怖かったし、3人乗りバイクを見たときは、陳百景だと思ったが、そのあと10回以上その光景を見たので、陳百景でもなんでもない日常であることがわかった。
そんなこんなで店に辿り着き、店のシステムについて困惑していると案内してくれた人物がいた。どうやら店主は所々歯がないおじいちゃんのようだ。観光客とわかると優しくしてくれ、上下それぞれの箇所が抜けた歯が笑顔になった瞬間がっちり一列に合わさった様子は、まるでテトリスだった。
メニューを翻訳機にかけるもまるで機能しておらず、取り敢えずカラフルな小籠包と焼き餃子とコーン卵スープを頼んだ。
カラフルな小籠包にも恒例のイエニを見せてやった。きっと小籠包も自分と同じくらい、それ以上のモチモチに驚いたと思う。
そしてふとまだ手を付けていない焼き餃子を見ると、小さいアリンコが餃子とともにのっていることに気付き、その瞬間から食べられなくなった。まさに海外での洗礼を初めて受けた瞬間だった。海外に行くたび心のどこかで、衛生観念について考えていたが今まで実質的な被害にあっていなかったため、今回のアリ入り餃子は衝撃だった。日本であればクレームを入れるが、ここは海外であり、かつ調理場が半分外にあるような場所だから言っても仕方ない…。しかも店主歯無いし…と自分たちに言い聞かせ、殺人現場を隠ぺいするかの如く、物的証拠である餃子を全て捨てた。
一刻も早くこの半野外調理場露店街から抜け出そうとしたのだが、ちいかわコラボのタピオカ屋が近くにあるとのことだったので、それだけは見て行こうと根性を振り絞りその露店街を歩きぬけた。見渡す限り、半野外調理場の店ばかりであり、たまたま目に入った店が、鶏を大量に揚げ、所謂からあげの状態だが、それの保管方法についても見てられず、結構ショックだったのであまり記憶がない。
タピオカ屋に辿り着くまでに、薬局を見つけたのでとりあえずそこに逃げこんだ。店内は明るく涼しかったので、半野外露店調理場街にあるオアシスのように感じた。あまりにもアリ餃子がショックで精神をやってしまったわたしたちは、ホテルのドライヤー使い勝手微妙そうやったし、ここの薬局で買っていくか!!?待って、今冷静さを欠いてるから一旦考えよ!?といった会話の中で、なんとか落ち着きを取り戻し、ドライヤー購入という余計な出費をせずに済んだ。ドライヤー購入検討会話中も、友達はめちゃくちゃお得大容量パックのボディークリームも買おうとしていたがそれの阻止にも成功した。しかしほんとうに欲しくて悩んでいたものだったら申し訳ないと、今になって反省の気持ちが沸いてきた。今度詫びようと思う。
日本とそう変わらない薬局を後にし、再びタピオカ屋を目指すわたしたち。辿り着いた先にはちいかわの姿はなく、すでに売り切れ、コラボは終了した後であった。全身満身創痍になりながら向かった先に何もなかったので、見るからに肩をがっくりと落とした様子でホテルへの帰路についた。その道中も2回ほどGに遭遇して泣いた。
ほんとは夜ご飯を食べた後に、夜でもやっているパワースポットに行く予定だったのだが、アリとGの低レベルムシキングのせいですっかり戦意を喪失してしまった。
しかしカラフル小籠包(小さめ)5切れじゃ腹を満たせなかったわたしたちは、セブンイレブンであほほど買い物をした。普段じゃ買わないような、カップ麺にまで手を出し、安パイなおにぎり(焼肉味)も購入した。台湾ならではのアイスが食べたかったのに、食べられる味のものがなくて可爾必思(カルピス)味のアイスを購入。カルピスなんて世界共通の味なんだからどこでも買えそう。
そしてここにきてやっと悠遊カードを購入できた。こちらでいう所謂SUIKAやらICOCAの類だ。悠遊カードはかわいい絵柄がある事で有名なのだが、なんと!ななななんと!!!タキシードサムの悠遊カードを手に入れることに成功した!(⌒▽⌒)パァァア その日一番の買い物は間違いなくタキシードサムの悠遊カードである。かわいいのでみんなにも見せます。
イートインスペースでアイスを食べていると、犬連れオッケーなのか柴犬を連れた人が入ってきた。足が短くてかわいいなと思って見ていたが、床に対して腹が擦れ擦れですこしぽっちゃりした柴犬のようだった。その後も外を散歩している犬を何匹か見たが、みんな腹擦れ擦れ犬ばかりだった。台湾のわんころはぽっちゃりがデフォなのかも。
向かいの席に現地の方が後からやってきたのだが、まあまあなサイズのカップ麺を2個買っており(おそらく一つは持ち帰り)、食べていたのだが、麺が減る様子がないなと思っていたら、友達曰く乾麺を替え玉していたらしく、わたしがぼーっとしていただけかもしれないが、目にも止まらぬ早さで、乾麺を追加したのだと思うとその事実に笑ってしまった。そしてそのカップ麺、替え玉するくらい美味しいんだと思って、帰り際にそっと追加購入した。
コンサートが延期になり、(中止じゃなくて本当に良かった)次の日は1日観光するので、いよいよパワースポットだ!!という思いを胸にその日は眠りについた。