3時のおやつは乳酸菌

人には人の乳酸菌

ペンミ渡韓3日目 ★★5-star★はまだまだ終わらない★★

3日目は朝からFC限定トレカをもらうために早起きをした。昨日の疲れが残っていてもおかしくないくらい遅く寝たにもかかわらず、コンサート(ペンミ)期間中のアドレナリンの宝庫なのでめちゃくちゃ元気であった。

 

事前情報で並ぶことを聞いていたので、水を確保し気合を入れて列に向かった。友人は二日目は入らないとのことだったので、灼熱のフィリックス*1がサンサンと照らす中一人並んでいた。本国のおたくの友達が欲しいと思っていたので、この列を活かして頑張って話しかけようと気持ちを作り、何なら日本シングル・アルバムのトレカを大量に持参し、賄賂トレカと称し配り仲良くなるつもりであった。実際は暑くて誰にも話しかける気にもならなかったし、話しかける勇気もなかった。きっと韓国語が話せたら気兼ねなく声を掛けられたのだと思うが、いかんせんチョヌン アイエンペニエヨしかまともに話せないおたくは周りのおたく同士の会話に耳を傾け、野良リスニングをするしかない。しかし野良だから答えはわからんので、自分の勝手な解釈で会話を楽しんでいた。多分このパイロットビジュやばいとかそんな話だった。

 

事前情報とは違い思ったより早く列が進んでいき、一人でも暑さ以外は苦ではなかった。交換所が近付くにつれて、そのブースの外では今持っているメンバーのトレカを掲げながら欲しいメンバーの名前を叫ぶ、市場のセリのようなものが行われており、わたしも自引きできなかったらあそこに参加しなければならないのかと憂鬱になった。

 

そしてドキドキしながらトレカをめくるとリノさんであった。母の推しだからそのまま手土産として持って帰ることも考えたが、もちの限定トレカどう考えても欲しいだろ…母ごめんと心を鬼にしてセリブースに足を運ぼうとしたところ、ひと際デカい声でリィノォォォウ!!!!!と叫んでいるおたくがおり、手にはぴかぴかのもちトレカが掲げられていたのですぐ交換した。ありがとう声デカおたく。コンサートでは隣に来てほしくないな。

 

暑さにめっぽう弱いので、誰とも会う約束をせずすぐ家(宿)に戻った。家涼しくて快適すぎ。外出たくない、暑すぎとウダウダしていたがどうしてもキンパが食べたかったので、ペンミ前に腹ごしらえしに出た。

 

特に有名なキンパ屋さんでもなんでもなかったのだが、お店の雰囲気が良さげだったのでここに決めた(ポケモン?)。入るや否や、日本人だとわかったからなのか注文の仕方など親切に教えてくれた。わたしたちの目に狂いはなかったな。それぞれツナキンパとプルコギキンパ、ユッケジャンとチーズスンドゥブを注文した。

 

すぐに注文した品々が運ばれてきたのだが、ユッケジャンとスンドゥブにも米が付いており、さらに単品で頼んだキンパも出てきたので傍から見るとめちゃくちゃ米食う日本人二人組になっており笑いが止まらなかった。そうだよ、汁物系にはよく考えたら米ついてくるわ。

 

残すのも悪いので、ペンミ前で緊張のあまり食欲がないにも関わらず詰め込めるだけ詰め込んだが、米の量には勝てなかったので持ち帰りはできるか韓国語でトライしようとしたところ持ち帰りですか?とあちらから聞いてくれた。神店員さんだ。ありがたく持ち帰り用に包んでいただき、とても美味しかったまた来ますと伝えその場を後にした。

とてもよかったので紹介します。店員さん優しいから絶対みんな行って。

 

前日の遅刻が怖すぎたので開場時間くらいに着くように向かった。オリンピック公園までの道は慣れたものなので電車アプリを見なくても行けるくらいには成長した。相変わらず乗換アプリ嘘ついてくるから危ない。

 

この日は外周近くのスタンドだったので昨日と違い全体を見渡すことのできる席だった。座席番号を見て自分の席に行こうにも、思っていたより席番号が複雑で自力でたどり着けなかったのをめちゃくちゃ覚えている。城ホのノリで行ったら通路だと思っていた場所に座席があったりとようわからんかったのでこれからKSPOに行く人は気を付けて。

ここでも賄賂トレカを差し出すタイミングを伺っていたのに余裕で無理だった。誰かわたしと友達になってくれよ。あと韓国のスタンド席死ぬほど狭い。その限られたスペースでそこそこデカいカンペとネームボード出したら自分の席無くなった。

 

自分の持ち物と格闘していたら映像が流れ始めたので、一旦捨て置いて搭乗した。昨日見れなかったOPの曲を見れたことに感動したし、1曲目が幕の外で大人しく聞いていた曲だったのでやはりわたしたちは間に合っていたのだと確信した瞬間でもあった。

 

昨日とは公演の内容が少し違ったので、やはり行ける公演には参加しないと気が済まない、コンサートやペンミは生きているのだと感じた。あと離婚危機*2の絡みが多かったので、離婚危機だいすきおたくのわたしはKSPOで四肢爆散することとなった。これも参加していないと得られない栄養である。

 

ゲームが一通り終わり、暗転中ぼーっとしていると隣のおたくに肩をたたかれ何かを渡されたので落とし物をしたのだと思いすまんなという気持ちでものを受け取るとなぜかヒョンジン♡と書かれたライターだった。なんで!!!????という気持ちとこれが噂のソンムル…???このタイミングで??????といった感情がかなり渦巻いた数分であった。ソンムルなら座った直後にくれよ!そしたら賄賂トレカたくさんあげられたのに!とかなり悔しい気持ちでそのおたくの隣に座り続けた。これがそのブツです。

結構立派なソンムルだがライター1㍉も使わん。

 

その後の公演内容はというと外周を使用しスタンド近くまでメンバーが来てくれたので、メンバーの良い面を近くで見ることができとても楽しかった。推しが来たときは喉から心臓を出しながら渾身のボードを出したのだが、推しの視界に入れない人生を送っているわたしはまたしてもわたしがいるゾーンだけニコニコと笑顔を残し去って行った。ここまでくるとある意味引きが強い。ファンサの保証人を召喚せずとも視界に入っていないことがわかった上に、手元の動画がその証拠である。敗因は喉から心臓が出ているおたくがいた、もしくは見てはいけない何かがいたからだと思う。尻を向けられなかっただけマシである。

 

ペンサに必死ではないおたくとはいえ、ほんの少しだが淡い期待を抱いていたため多少落ち込みはする。しかし他のメンバーがこっちに来て手を振ってくれたりにゃんにゃんポーズをしてくれたりととても良い思いをさせてくれたのでおたくは現金な生き物故、すぐ元気になった。いまだにその動画を定期的に見返して夢だけど夢じゃなかった!を繰り返している。

 

公演終了後は賄賂トレカを何かしらの形で押し付けた過ぎるあまり、隣にいたおたく二人組に無理やりジャパンツアーステッカー!!!あげる!!と渡してきた。オフィシャルのだからかかなり喜んでくれた。ライターのおたくは終演後、足早に帰ってしまったためやはり渡せなかった。

 

帰りはタクシーでイニシャルD…ほどまではいかないがそれなりの運転で家(宿)に着いた。三半規管よわよわおたくは瀕死寸前である。

何とか友達と合流し、適当にその辺にある肉鍋屋に入った。友達と本日の推しについて語っているとやけに隣のテーブルに座っている韓国人男性グループの距離が近いことに気付いた。それはもう相席かというくらい近くて、多分あれは相席していたと思う。ちなみにわたしは一切自分の席から動いていない。近いからといって話しかけてくることはなく、単に距離感バグの青年グループであった。近すぎるのもアレなのでメニュー表をわたしの隣に置き、距離をとったが普通に乗り越えてメニューの上に座られたのには笑った。

 

たばこは外でといったことが韓国の店では多いため、喫煙者でもあった彼らは一度席を外したので、戻るころにはまた自分たちの正しいポジションに戻っているだろうとそのまま食事を続けた。

 

しかしその考えは甘く、相席どころかもはや同伴者、仲間、社会人サークルで隣に座っている人の距離感になった。これこっちから肩組みにいって話しかけるか?とまで思わせてききた。それがこの写真です。

(メニューで抵抗を見せるわたし)

 

 

(乗り越えられた)

 

いや、もう知り合いの距離―――――!!!!!この状況がおもしろすぎてかなり写真を撮ってしまった。なんなら友達とのツーショットより多い。この後、何かおもしろい事件が起きることなく彼らは去って行った。

そして先ほどペンミ中に隣のヒョンジンのおたくからライターを貰ったことをお伝えしたが、飛行機は火気厳禁なのでどう考えても持って帰れないため、そっとお店に置いてきた。ごめん…。

 

今回もかなり思い出深い旅になった。帰りは空港ドボイズになりかけたので、ロッテリア片手に走る羽目になったが、ロッテリアはかなり美味しかった。帰国後全身謎の痛みに蝕まれこの世の終わりを感じ、楽しかった代償はデカいなと思っていたが普通にコロナにかかっていたことも旅の思い出の一つである。

 

 

これにてペンミ旅終了です!次は何のスタンプラリー埋めようかな~。

*1:太陽のようにフィリックスは眩しい

*2:リノとスンミンのケミ