3時のおやつは乳酸菌

人には人の乳酸菌

シンガポール渡航記〜ここがわたしのアナザースカイ編〜

最終日は朝から帰りの飛行機の時間まで目一杯観光した。といってもスンジニが訪れたSF植物園への訪問にお土産購入といたって普通のラインナップである。

 

書きそびれていたのだけれど、シンガポールエスカレーターはものすんごく早い。どれくらい早いかというとフット後藤の例えツッコミくらいはやい。初日こそ、このスピード感に慣れるのに必死であったが、流石に3日目になるとずっとこのスピード感のエスカレーターで生活していましたが?といった海外かぶれならぬエスカレーターかぶれの顔で利用していた。ここだけの話アリオ八尾のエスカレーターはかなり遅い。

 

すっかりMRT(地下鉄)やエスカレーターに慣れたわたしたちは迷うことなく目的地へ向かう。スキズのみんなは公演後、即帰国というハードスケジュールなため遭遇の心配がないにも関わらず、道中では遭遇したときの良い第一印象の与え方といった妄想で頭がいっぱいだった。カメラフォルダを見返すと何が面白かったのかよくわからない地下鉄内での写真を見つけたので、載せておく。(ドリアン持ち込み禁止)

またしても当たり前に遭遇することなくSF植物園に無事到着したわたしたちはスンジニの軌跡を辿った。簡単に特定できると思いきや、似たようなアングルで生えている植物が多く特定には思いのほか時間を要した。数多くある植物から、場所、アングル、画角をおさえられたときは、脳内麻薬がドリップしている感じがした。

 

スンジニと同じポーズでお互いの写真を何枚も撮っているわたしたちはどっからどう見てもでかい植物園にはしゃいでいる観光客に見えていたに違いない、一部の観光客を除いては。そんな一部を除いた観光客二人組に撮りましょうかと声をかけられたときは、少したじっとしてしまったが、記念に残しておきたかったのでお願いすることにした。ここにいるということは、スンジニのおたくかなとお互いがお互いのことを思っていたのだけれど、後ほど確認すると誰一人として該当おたくがその場にはいなかったことが、色濃く記憶に残っている。そしてその二人組と帰りの飛行機で奇跡の再会を果たすことを、このときのわたしたちはまだ知らない。

 

お昼ご飯は絶対にチキンライスがいいというわたしのわがままに付き合ってもらい、近くで食べられるチキンライスのお店を探すことにした。マリーナベイサンズ内のフードコートのチキンライスが一番近くて、(多分)美味しいということでそこに向かうことにしたわたしたちはまたしても珍道中を経験することになる。

フードコートをまっすぐと目指し、意気揚々と歩いていたわたしたちにジャパニーズ?といった声がどっからともなく聞こえてきた。どうやら日本人好きの金持ちじいさんのようで、平和ボケした顔で歩いている様子でも見て話しかけてきたのだと思う。平和ボケしているのは間違いないので、否定はしない。

シンガポールの英語はかなりなまっているうえに日本語しか話せないわたしたちは、ほぼボディーランゲージで金持ちじいさんとの会話を展開した。関東の別荘地や温泉地を周る旅をするんだと言っていたような気がする。途中川崎市の話が出てきたけれど、あそこには何もないぞ(川崎市民ごめん)。

会話の中で唯一聞き取れた英語がマリーミーであった。その前後にチューレン!チューレン!!と言われよくわからなかったので、適当にへらへらし胡麻化した(入国審査とは違い、ここは笑顔で乗り越えることができた)。金持ちじいさんと話している間、そのじいさんのワイフから一生電話がかかってきていたのだが、携帯を持ち始めて一日目かの如く、応答ではなく拒否ボタンで対応し続けるのには流石にツッコミ魂が黙っていなかったので、いやここ押すねん!と日本語で教えてあげた。その後おすすめのチキンライス屋を教えてもらったが、時間がなかったので行くことを断念したことが心残りであった。別れ際に半ば強制的に連絡先を交換させられ、じいさんは元気にその場を去っていった。

 

チューレンといった謎の単語にかく乱させられていたが、チューレンはチルドレンで、子どものように愛らしいから結婚しようと言われていたことに気付いた。漫画の設定でもよく見るが金持ちはロリコンが多いのかもしれない。そしてわたしたちは立派な大人だ、見る目がないな…。

 

フードコートでは念願のチキンライスを食べることができ、とても満足であった。全然映えていないので、ここに掲載することで消化させてもらう。

 

空港内のショッピングモールで買い物をすべく、わたしたちは早目に空港へ向かうことにした。空港ではシンガポールならではのお土産を買って帰ろうと奮闘し、パイナップルケーキとなんだかよくわからんけれどマーライオンがでかでかと描いてあるポテチにクッキー(後に岩石のような硬さであることがわかり、家族内で不人気お菓子としての地位を確立)、そして有名な紅茶TWGを購入した。買い物をしながら、この旅もほぼ終盤なのかと思うとすごく寂しくなった。寂しいながらも海外のコンビニおにぎりの味を確かめてみたかったので、購入したが生産国は日本であった。ただシンガポールで日本産の握り飯を食っただけである。

 

帰国便はほぼスキズのおたくではないかというくらいおたく密度が高かった。例によって恒例のパスポートと共に写真を撮ったが行きと同じく、全然映えていない上にまたもや写ってはいけない個人情報が透けていたので写真はお蔵入りとなった。

深夜便なので、当たり前に寝るかと思いきや修学旅行の最後の夜かの如く語り明かした。推しへの熱い思いや、おたく遍歴、これからどうおたくをして生きていくかなど、ツイッタラー著書のでかでかフォント文字の本なら1冊出せるくらい語った。最終結局推しのこと一つもわからん、健康で毎日幸せに生きてくれたらそれでいいよのマインドに行き着くのである。多分どのおたくも終着点はここ。

 

そんな思いを胸に日本へ到着。今回の旅は大人になってからした旅の中でもとても濃く、学びにつながったと思う。大人になると達成感や成長を感じる機会があまりないが、推しの応援を通してこんなにもわくわくドキドキすることができ、幸福感を得ることができるんだと改めて実感した

そしてシンガポールの人や環境にも改めて感謝した。移住するならここがいい。物価めちゃくちゃ高いけど(>_<)わたしにはシンガポールに行くと必ず言うセリフがある。

 

\ここがわたしのアナザースカイ/

 

以上三回に分けてのシンガポール渡航記を見てくださりありがとうございました。これにて終了です♪