3時のおやつは乳酸菌

人には人の乳酸菌

シンガポール渡航記〜にっちもさっちもどっちも親指編〜

当日の朝、寝坊することなくはっと目が覚めた。遠征に行くと毎回トロトロと用意をするので母に怒られるのだが、今回は友人と一緒なのでそういうわけにはいかないと思い、早めの行動を心がけた結果、5:30に起床した。
前日の晩に明日起きられるか心配…と言っていたわたしを見越し鬼電を朝からくれていた友人に気付かず、身支度を着々と進めていたことは反省します。

飛行機に乗るまでの緊張がとてつもなかったことを今でも鮮明に覚えている。なぜならばエアースクートアプリの性能があまりにも悪すぎて、便どころか座席までも確認できない始末だったからだ。幸いにもPDFで抽出していたので、何とかなった。そして何よりひとりじゃないので、搭乗ゲートがわかってからは、乗れるかどうかの不安なんてものは二の次くらいで、自分たちのおたく遍歴について語り合っていた。
思いのほか搭乗手続きに時間がかかり、おたくがよく撮っているトレカやアクスタ、パスポート、搭乗券と共に、これから乗るであろう飛行機をバックに撮影をするイベントは速足で執り行われた。今見返すと、搭乗券の見えてはいけない情報がたくさん透けて見えているので、映えなんてものはないに等しい。これは2人の思い出だ。

 

飛び立ってからは、機内の明かりを消されたので強制寝かしつけにあったが(このとき朝の10:00)、わたしたちはというとお互いが持ってきたアクスタやトレカを披露し合っていた。事前に何を持っていくか話していたにも関わらず、友人は何を思ったのかペンミのグッズで発売された巨大アクスタを持参しており、静かに笑うほかなかった。持ってきたアクスタの中でも、明らかに異質を放つ大きさであり、巾着から足が出ていることも相まって余計におかしかった。彼(デカピリ)の出番は行きの飛行機のみであった。

飛行中は、下界からの情報が一切遮断されるため、ツイ廃2人組は更新されないTLを虚無顔でスイスイしていた。スイスイする中、もしかして彼らと同じタイミングでチャンギ空港に降り立つのではといったことが頭の中を過る。その瞬間、もし推しにぶつかってしまったときの良い印象の残し方といったシュミレーションが脳内で始まる。それがこれだ!!!

友達との話に夢中になり、前方不注意なわたし。→ぶつかる「oh,sorr…I.N!?!?!??ちょぬん、あいえんぺにえよ~~~~のむちょあへよ~~だいすき~~」
ちなみに脳内だけでは収まらず、友人相手に何度か繰り返した。これ練習いる?という友人からのツッコミを振り切り練習した。当たり前に練習の成果を披露する機会はなかった。

 

そしていよいよ入国審査のターン。何度きてもこの瞬間はドキドキする。コロナ禍で色々と仕組みが変わっており、事前準備ブログでも紹介したが、出国前に登録した健康観察シートのようなものをここで提出しなければならない…はずだったが、結論なぜかチェックされなかった。そんなことはつゆ知らず、私たちは審査官の元へ向かう。

手元には健康観察シートが読み取れるバーコードを用意、マスクを外してパスポートと相違ないか確認される。そしてバーコードの提出かと思いきや、親指を向けられグッドポーズをされた。戸惑いつつも、これはよくシンガポールに来たな!!と明るく出迎えてくれたのだと思い、笑顔でわたしもそれに答えた。するとさらに親指を向けられたので負けじと歯を16本見せて、応戦した。困惑した空気とあきれた様子を感じつつ親指を向け続けていると、審査列の整備をする人を呼ばれた。よく聞いていると指紋を取るから、このプレートに親指を押し付けるように教えてやれと言われていた(ニュアンス)。全然歓迎の挨拶ちゃうやんけ!と思いながらも、親指にでかでかといるフォクシニーネイルを見せつけるように指紋採取プレートに置いた。

一方友人はというと、バーコードをここで見せると思い、バーコードを見せつけ、親指を見せつけ、NOOOOO!!!と言われわたしと同じくらい格闘していた。

入国審査で、あんなにも苦労したのは後にも先にもこれが最後だと思う。とりあえず笑っとけは入国審査では通じない。これからの人生で何かの間違いでわたしにすべらない話のオファーが来たときには披露したいと思う。今回の旅で一番の難所を超えたわたしたちは今後何があっても動じないだろうとお互い考えていたはずだ。


チャンギ空港は、ここ最近綺麗にリニューアルされたようで、それはもう空港どころか巨大ショッピングモールといっても過言ではなかった。チャンギ空港で一番テンションが上がった看板がこれだ。

「ドンドンドンキ」

案内掲示板の写真をバシャバシャと撮り、大口を開けて笑う日本人。さぞかし奇妙に見えただろうな。日本でたまに見かけるよくわからない標識を撮っている海外の方の独特のセンスが理解できなかったけれど多分こういうことなんだと思う。ドンドンドンキ…

 

空港でひとしきりはしゃぎ、わたしたちはマーライオンに推しを見せつけるといったとても重要なミッションがあるため地下鉄に乗り、目的地へと向かった。

事前に行き方を調べていたため、スムーズにマーライオン公園へ到着することができた。日も落ち、マジックタイムといった夕暮れの空に浮かぶマリーナベイサンズはとても綺麗だった。

 

シンガポールに到着した実感が湧いてきたわたしたちは、その綺麗な瞬間をぶち壊すかの如く、ゲラゲラと笑いアクスタやトレカを掲げて、バシャバシャと写真を撮りまくった。インスタの機能で、ヒョンリクスの幼少期時代になれるエフェクトを友人が見つけていたので、ツーショットを撮ったのだが、友人がピリペンにも関わらず、わたしにばかり幼少期ピリのエフェクトがかかるので、それがあまりにもおもしろかったのと、ピリになりたい一心で友人は頭を一度カメラの外にフェードアウトさせ、戻ってくるといった動きをマリーナベイサンズの前で繰り返しているといったことが妙な気持ちにさせ、しばらく呼吸困難になるくらい笑った。

 

口角がガンガンに温まってきたところで、マーライオンとついにご対面だ。わたしたちは宝物(アクスタやトレカ)をこれ見よがしに、マーライオンに見せつけた。いつも宝物の写真を撮るときに思うが、背景と被写体を綺麗に満足がいく形でカメラに収めるのってすごく難しい。またしてもおたく二人組はあらゆる画角ととんでもない体制を取りながら、最高の形で宝物を写真に残すべく奮闘した。その甲斐あって、いい写真が撮れた。あとインスタでよく見る、普段なら絶対やらないグッズで顔を隠しながらおたくっぽいポーズを決めるショットも撮ってきた。海外、おたくの行動さえも大胆にさせる。

 

ひと仕事終えたわたしたちは晩御飯を食べることにした。明日のコンサートのことを考えると胸がいっぱいで何も入らないかと思いきや、明日に備えてしっかり食べねばといった闘争本能のようなものがたぎり、その思いが伝わったのか、めちゃくちゃでかいハンバーガーがテーブルに二つ並んでいた。またしてもなにが正解なのかわからない写真を撮ってしっかり腹ごしらえした。味はとっても美味しかった。(小並感)

 

食事を終えるとちょうどマリーナベイサンズで毎日行われるショータイムの時間だった。海に浮かぶマリーナベイサンズをバックに、華やかなライトがくるくると光を放ちながら夜空をライトアップするのだが、いかんせんジャニーズを通ってきたおたく二人組。なんか演出しょぼくね????もっとあそこ火柱挙げて、強めにライトアップしろ!と茶々を入れ始める(サイテー)。そうなるとマリーナベイサンズがJr.マンション*1にまで見えてくる。毎日のショータイムとなるとこれくらいの低予算でないとやっていけないのかもしれない、知らんけど。しかしどこから打ちあがっているのかわからない花火を見たときはアフターライク*2かと思ってそれには気持ちがぶちあがった。この近くにヒョンジンとスンミンがいるとも知らずに…。

 

時間も時間だったので、ショーを最後まで見ず、帰路についていた。そしてスンジニがいるであろう時間にマリーナベイサンズの隣にあるガーデンズバイザベイの近くにまで来ていたわたしたち。インスタの写真を見たとき、大の字で床に寝そべるかと思った。近くにいたのに会えない運のなさに悔しくて。会えたらまさにあの練習の成果が発揮できたのに…!!!!!(絶対そこじゃない)
こんなに狭いシンガポールで会えないから多分この先も街でバッタリあにょはせよハプニングなんてないと思う。でも可能性がある限りわたしは会ったときのイメトレをやめない。


1日目だけでこんなに楽しかったのに明日はどうなってしまうんだろうという気持ちの中、夜は眠りについた。
次はいよいよ初めての海外コンサート!中華おたくとタイマン編だよ!!!

*1:人が入れる鉄枠を積み重ねたジャニーズ特有の舞台装置。一つ一つ小部屋のようになっておりそこにJr.たちが入りパフォーマンスをする

*2:韓国女性アイドルIVEの楽曲

シンガポール渡航記〜準備編〜

ついにけーぽっぷのおたくになり念願の海外公演に行くといった夢を叶えることができた。コロナ禍で海外に行こうもんなら世間からの厳しい目があった日々から、少しずつ解放されてきたタイミングでの渡航だった。
 
けーぽ初心者、初の海外進出について簡単に述べるとするなら…
ポケモンで殿堂入りしてエンディングを迎えたくらいの一つ目の達成感…!!!!!
 
ポケモンってさ殿堂入りして終わりじゃないじゃん?もう一つの物語始まるし、この経験を経て強くなれるし。今回もまさにそれ~~~。
 
海外公演はとにかく経験がものを言う。チケッティングから公演当日の流れまで海外公演を経験していたら初手から違ってたかもってのがあったけど、そんなことは置いといて〜っとなれるくらいには楽しかった。
 
チケッティングについてはタブーなところもあるので、詳しくは書けないけど、折れない根性と良い席に入りたければ資金が必要ってことくらい。情報を集めて、吟味して最終己を信じて進むしかない。正直ここが一番きつかったかもしれない。
そして私はいろんな人に助けてもらったので、困っている人がいたら、手助けするよといった気持ちです。
 
そしてチケットがね、手元にとどいたらとりあえずは安心なわけ。安心要素が全10だとしたら、0.5くらいにしかならないけど。だって最終はサウンドチェックに入り、本番でいい場所を死ぬ気で確保するだからね。チケットを手にすることがゴールではなく、あくまでも通過点でしかない。
 
今回はシンガポールへの渡航だったので、割とすんなりといけた。今後のために備忘も兼ねて、記しておこうと思います。
 
絶対必要なもの・登録
・パスポート
・ワクチン接種証明書(3回目まで接種済)
渡航3日前から登録する健康観察記録的なやつ
・搭乗券(紙の形であるとなお良い)
・お金(カード)
・日本に帰国時に使用する税関電子シートの登録

 

これさえあればとりあえずは飛べます。正直健康観察のデータは一度も確認されなかったから、いつ必要だったのかよくわからなかったけど多分パスポートと紐づいていてよっぽどのことがない限りは、確認されないのではないかと思った。

 
あると便利すぎるもの編(てか絶対導入したほうがいい)

・海外環境に対応するネット通信プラン
これまじで有能すぎて、今回の海外旅行で一番の文明の利器だと思った。対象のアプリ入れて、いつからいつまで使用しますって契約を結び、その時間がきたら日本と同等レベルでネットが使えるようになる魔法の契約です。Wi-Fiとかそんなもんいらん。本当にこれ感動した。
携帯会社によって違うんだけれど、わたしは日にちだけでなく、時間まで指定できたので、到着する時間帯から使用開始~帰りの離陸までで契約しました。使用契約時間が来たら勝手にいつもの日本で使用している契約プランに切り替わってくれるので後の手続きは何もいりません!回し者かってくらい熱弁してしまったけれど、本当に便利なのでみんなにおすすめした次第です。
 
・足裏休息シート(休息時間)
これを貼って寝るのと寝ないのでは翌日の足の疲労感が違う。これは海外に行くときだけでなくコンサートや旅行があるたび貼り付けて次の日に備えたいと思った。ちなみに導入したシートこれです。


・海外保険付帯のクレカ
わたしはたまたま付帯しているタイプのカードを常時使用していたので、わざわざ契約なんてことはなかったのだけど、付帯しているカードを持っているだけで海外保険が付いてくるので新たに海外保険に入らずに済むのでとてもお得。カードの年会費も無料!!!
あとWi-Fiマークみたいなのが付いてるクレカだと、シンガポールの地下鉄はそれをかざすだけで乗れるからこれもハチャメチャに便利。いちいち切符買わんでいい!!!慣れない土地での切符購入はとても労力を使うのに対し、今回それがなくてスッとかっこよくかざすだけで乗れた。
 
 
と思い出せるだけで便利だと思ったのはこんなもんかもしれない。(海外通信プランと海外保険付帯クレカと同率で並んでいる足裏休息シートの存在感たるや…。)

次はシンガポールに入国〜1日目編!

推しを人体錬成した話

推し(香水)作りたくない?

そんなわたしの一声から始まった今回の人体錬成。ずっと会いたかったおたく友達と急遽会えることが決まり、どうせ会うならおたくっぽい楽しいことしようぜ!が今回の裏テーマでもあり本題でもある。
おたくと会えるし、推しを錬成できるって決まった日からもうわくわくが止まんないんだよね。だって自分の手で自分が解釈した推し生み出せるってやばくない??ユートニウム博士*1もびっくりだよ。
 
 
予約すると事前にお店の方からボトルの形やキャップの色、香水の色味、あと名前考えといてください~~って案内があるんだけど、全部めちゃくちゃ重要じゃん!!ってこの瞬間からおたくの虚妄が始まるってわけ。
 
さらに予約を取ったその日は推しとのデートっていう虚妄前提で、頭のてっぺんから足の先までコーディネートして行こうねと決めていたので、まあ虚妄が捗る捗る。
自分のコーデ決めるときに、推しの写真見てどの服装でデートに来るんだろう~~~わたしのすきなあの服装かな~どうしよう~~推しはこの格好すきかな~~~~???っとこれだけで1時間はつぶせる。
 
推しは年相応の服装って感じなので、その中でも春っぽく且つわたしがすきな首元がちょっと詰まった格好の推しとデートした。それがこれだ~~~~~!!!
  
 


 
えーーーーー可愛すぎない!?!?白シャツもあなたに着てもらえて大喜びだよ!!!!ちなみにこのコーデすきすぎて画像フォルダに5人くらいいた。
付き合って2回目のデート。ちょっとおしゃれなカフェでお昼食べて、天気が良いので散歩してたらこんなところにおしゃれな雑貨屋さんがあるよ!入ってみよ~なんてデートします。てかしました。このデートに関しては無限にエピソードが出てくるので割愛。
 
 
 
本題から大きく逸れてしまいましたが、錬成するまでの楽しい時間についてレポートしたいと思います。
 
今回予約したお店は、木を基調とした店とラボっぽく白が基調の店の2店舗構えで、わたしたちはラボっぽい方で錬成することに。
白衣を着たお姉さんが、錬成するには2~3個気に入ったケミカルX(ここでいう香りのこと、めっちゃパワパフネタ引っ張る)を選ぶと良いよ!と教えてくれたので、おたくわくわくしながら真理の扉開いた!!
 
一番初めに嗅いだ香りがね、それはもう‘男’!!!!を感じる匂いなわけですよ。あれはね葉巻吸った、ストライプシャツ着てるマフィアのボスの香りだね。(c.v津田健次郎
最近推しのふとした瞬間に男を感じるようになってしまったので、ここまでダンディーセクシーな要素は無くても、かわいい顔して実はやるときゃ、やるぜ(何を)を感じられるものにしようと思ってたこともあり、この香りをきっかけに、より推しの香りをイメージすることができました。つだけんありがとう。
 
私の中の推しの香りのイメージは、爽やかさの中に感じる大人の男性ぽさってのが勝手にあって、何でそう思うかって前まで、あいつはあいつは♪かわいい~年下の男の子~♪だったのに急に大人びた顔するもんだから、おたく泣きわめいて情緒不安定待ったなし。
実際本人もかわいい自分でいたいのとかっこいい自分を見てくれって狭間で揺れてる感じする。

雑誌か何かで、かわいいもいいけどかっこいいって言われたい*2って言ってたし。そして本人の思惑通り、おたくはあなたが魅せる大人びた表情や仕草にメロメロのメロリアンだよ。レモンスカッシュのような爽やかな飲み物が似合って(ここ重要)、昔から変わらないあどけない笑顔とたまに見せる大人の雰囲気を持ち合わせてる、そんなイメージかな~。

いつまでも赤ちゃんじゃないもんねメソメソ(´p_q)実際メンバーの中でもかなり落ち着いてるし、メンバーたちも言ってる。
 
 
そして理想の香りを追い求めるべく意気込んだはいいけど、6個目嗅いだくらいから正直わからなくなってた。嗅覚細胞の死滅を感じた瞬間だった。全部嗅ぎ終わった後に、思い出せるよう、嗅ぐ度匂いを具体的な香りに例えようと奮闘したけど香りをものに例えるって難しい。結果、ちょっとおしゃれなニトリとかアヘンの香りだよ!アヘン!!(そもそもアヘンの匂い知らない。ヒッピー系の甘い香りってことが言いたい。)とかわかる人にしかわからない言葉のオンパレード。香りの瓶が終わりに近付いて行くに連れてほんとに推し錬成できる…?ってちょっとした不安が頭の中過るんだけど、おたくのすごいところは、なんだかんだ言いながらも20個くらいある中から推しのイメージに近い香りを見つけてくる。まじこれおたくの特殊能力だと思う。
 
そしていよいよ錬成!!!
できあがった推し(の香り)を確認すべく、ラボの外にいそいそと出るわたしたち。嗅いだ瞬間、「待って!!!推しいるんだけど!!!!!!!!」その周辺一帯に響き渡るほどのバカでかい声出た。おた友にも存在を感じて欲しくて、半ば強制的に押し付けた。…いる!!!その場にいた全員が推しの存在を認識。解釈一致中の一致で自分の才能が怖くなった。
 
1回の錬成で推しを生み出すことに成功したわたしはおた友の錬成成功のために何かをするわけでもなく、自分の才能に酔いしれていた。友達二人の推しは同じだけれどそれぞれのイメージがあるため、甘い香りは入れたいといった点では似ていても最終的に違うものができていて、その概念香水の真骨頂を発揮していた。
念願の推しを錬成することに成功したわたしたちの気分は最高潮。あの場で一番無敵な3人組だったと思う。
 
できあがった概念香水はこちらです。超爽やか!!!
 


 
そして推しの錬成はパーティーの序章に過ぎない。
今回1泊2日の泊りがけで楽しいことをしようという趣旨で集まっていたわたしたちのその日の夜は最高で最悪だった。
おたくごとに関する工作は得意中の得意なわたしは、前日の夜にせっせと作ったみんなの推しのお面を披露し、そのお面にできた香水を振りかけて、より一層推しを身近に感じる遊び(主にベッドに寝かせる)をしないかと声を上げた。これもおたく人生で推しのお面で遊ぶという、わたしがしたかったことの一つで2人には付き合ってもらったに違いないのだけれど、2人ともノリノリでおたくの最悪な遊びに付き合ってくれた。ありがとう、したかったことがまた一つ叶いました。
 
推しのお面をベッドに寝かせ、香水をベッドにふんだんに振りまき、寝る!!!
パァァアアアア(⌒▽⌒)これ隣に推し寝てる(⌒▽⌒)何なら抱かれてるかもしれん(⌒▽⌒)この熱い夜、生涯忘れない…。
 
次の日も推し概念香水のおかげで絶好調だった。推しを身近に感じられるだけでおたく強くなれる。何なら無いはずの記憶まで模造して楽しくなれる。もうこれはイマジナリーデートだよ。
衣類系につけたほうがどうやらこの香水は香りが持続するらしく、そうとは知らないわたしはあらゆる持ち物に振りかけてしまい2~3日経っても、ふとした瞬間に推しの香りがするので情緒がおかしくなってた。
あなたと同じ香水(ではないけれど)、街の中で感じるとね、一瞬で体温蘇るから~♪と愛かた*3を心の中で独唱する日々。あと改めて見ると愛かたの歌詞めっちゃ深い。人によっては重いと感じてしまうかもしれないけど、バカでか感情おたくはすごく染みるので、わたしと同じ種族の人で歌詞をじっくり見たことない方は一度見てみてください(何の話だよ)。
 
1泊2日の弾丸推し錬成めちゃくちゃ楽しかった。夜な夜な推しについて語った夜、修学旅行のようでとてもわくわくした。改めて自分ってつくづくキモオタだなと思ったのが、推しのすきなところを言葉にして、それを声に出して表現することにより、え、わたしこんなに推しのことすきだったんた…と実感しちゃっておた友とバイバイした後も、言葉にすればするほどすきってこと自覚しちゃって辛いよワ~~~ン(´;ω;`)みたいなことDMした。今思い返すとめっちゃ恥ずかしい。
 
 
とまあこんな感じで私情も挟みながらではありますが、推し錬成することに成功したおたくのレポートを終わりにしたいと思います。これを見て少しでも気になった方は行ってほしい。共に日常に推しを感じましょう!!!!!それでは、解散!!!!!

*1:パワーパフガールズの生みの親

*2:結局明確なソース見つからずでしたが、過去のJJ:https://jj-jj.net/lifestyle/102166/4/やVliveで本人がかっこいいって言われるの嬉しい等々の発言有。

*3:愛のかたまり。キンキキッズ

大好きだ 君が大好きだ 

ウン十年以上ジャニーズしか知らなかったおたくが、ある日突然転がるようにケーポップ界に沼り初めての推しができたはいいが、その初めての推しから推し変したきっかけや気持ちについて書き綴ろうと思う。ケーポップにハマったきっかけより先に推し変ブログ書いちゃうんだと自分のことながら順番がめちゃめちゃだな~なんて。

 

わたしのケーポップ界での初の推しは、とにかく見た目がドストライクだった。J界隈でのすきなグループ目当てで見ていた歌番組に、たまたま出ていたことがきっかけでその日から、その顔面ドストライク君のことしか考えられなくなった。

のちに顔面ドストライク君のことを調べていくと、かわいらしい笑顔とステージ上での真剣(マジ)な表情とのギャップがすごいことを知り、そこにもっと惹かれた。彼はステージに上がる前は緊張する、うまくできるかなといった不安をおたくに吐露し、あんなにもビジュアルが最高なのに、この写真の僕はイケてるかな?大丈夫??と時に自分に自信なさげな様子もあった。

おたくからすると、その様子でさえも愛おしく、守ってあげたい、顔面偏差値ハーバード!!!と心の中で何度も叫んだ。(そんな彼も今は立派に自信を持ちステージ上で尚輝きを増し、最近はあざとさを身に付け始めた)

彼を知ったその日から、毎日がとても楽しかった。大げさかもしれないが、おたくは推しのために生きているといっても過言ではない。コロナ禍のつまらない日々の繰り返しに差し込んだ、あたたかな光といった感じであった。

 

Jで育ったわたしはシンメ*1に弱いのだが、ケーポップ界にはシンメという概念がないことを知った。その代わりケミ*2というものが存在し、それがまたシンメに引けを取らないくらいおたく心が躍ること間違いなしの沼なのである。ケミはシンメと違って、固定ではないので様々な組み合わせがある。推し×他メンバーのケミはどれも尊いのだが、その中でもやはり推しケミの存在は欠かせない。推しケミは楽しそうにじゃれあい、時に悪ノリをし、わたしの中のかわいいバロメーターが振りきれるほどに愛しいケミであった。弟をかわいがり必要以上にスキンシップを図る兄(推し)と少し大人びておりスキンシップがあまりすきではない、しかもちょっと舐めてる部分もある。でも兄ちゃんのステージ上での鋭いまなざしには誰も敵わないと尊敬している末っ子。あまりにも二次元の設定すぎると、公式からその二人のケミ供給がある度、涙を流しありがたく享受した。

 

何よりもケミ云々の前に単純に末っ子の存在がかわいかったということもあるが、推しケミの存在を前提に、推しの次くらいにその末っ子メンバーも目で追うようになっていった。

 

毎日推しの存在と公式からの供給に生かされていたある日、推しグルが他の事務所のグループと競い合う、所謂J界隈でいう、我武者羅覇*3に出演することが決まったのだ。カムバックを経験していないわたしにとって、ケーポップにハマり初めての大きな番組だったのでとてもワクワクしていたが、実際番組が始まってみると、とても過酷な内容であり、短い期間で毎度テーマに合ったステージを準備しなければならず、メンバーも相当なプレッシャーだったと思う。(この番組のために、投票やYouTubeを再生してくれないかと応援要請を頼んだ友人たち本当にありがとう。無事優勝できました。)

 

そしてその番組を見ているうちに、わたしの推し変フラグがみるみると立ちはじめたのだ。きっかけは番組内の課題曲が本人的にうまくいかなかったと涙を流している末っ子メンバーを見たときである。本人がグループのボーカルとして頑張っていきたいと言っていることは知っていたし、何よりも毎回の課題曲に向けて全身全霊でぶつかっていることを毎度のステージを見ていてわかっていたので、その泣いている姿を見て自分も悔しいという気持ちが沸いたのと同時に泣いている姿が、たまらなく愛おしく感じてしまったのだ。人が弱っている姿を見てかわいいと思うだなんて本当によくない…。でも誰しも一度は経験したことがあるんじゃないだろうか?え、泣いてる…きゃわいい…なんて感情を。

その日以来、末っ子君はわたしの中で今まで以上に気になるあいつになってしまった。

 

 

そしてまたある日、彼は同番組内でパフォーマンスチームとしてダンスメインのステージをすることになった。そのときの彼の表現力の伸びをわたしはこの先ずっと忘れることはないと思う。今思えば気付いていなかっただけで、このときにはもう既に末っ子のことがだいぶ、いや、かなりすきだったかもしれない。

ダンスが苦手でうまくできないと言っていた彼がダンスを中心としているメンバーに食らいつき、彼なりの表情やダンスでその曲の獰猛さを表現しているその姿に胸を打たれた。その後のビハインドで詳しくわかったことだが、その曲のステップは音取りが細かく、またダンスもそれに合わせた動きをするため普通の人間ではできないような筋肉の細かい動きが必要とされるものであった。何度も繰り返しその部分を練習する彼を見て、「あ、めっちゃ頑張っててすき。アイドルだから綺麗な部分しか見せないんじゃなくて、めちゃくちゃ大変なんだってことが伝わってくる。すき。」多分このときのわたしのIQ3くらい。

 

隙あらば自分語りさせていただくが、わたしには昔から変な癖があって、どうやら頑張っている姿に異常に惹かれるようで、歴代のJ界隈の自担に関しても、入り口は事務所的に推したいメンバーだったりセンターを張っている、所謂目立つポジションのメンバーだけれども、最終的にはそうでないメンバーに落ち着き、且つその落ち着いたきっかけが、自分がメインじゃない場面でめちゃくちゃ頑張っているところを見た、からである。今回も末っ子君が一生懸命に練習している激ムズステップは彼がメインどころの場面ではない。むしろ推しがセンターを張りゴリゴリに見せ場を作り、どう考えてもカメラはメインにしか行かんだろってところで踊っているのだ。カメラの端でチラリと映る彼を見たその瞬間、めちゃめちゃ頑張ってる…!!!すき…!!!と一気に感情が爆発した。

アイドルはみんな努力している、ダンス、歌、表現力、トーク、それはそう当たり前。でもそれをサラッとこなしてしまう人、ものすごく必死でその必死感が伝わってくる人。それを見てどう感じるかはおたくによって様々だと思う。何が言いたいかというと、わたしは必死なその様子がすごくすき、癖なんだといった話です。はい。

力の限りを尽くさんと言わんばかりに踊り切った回がどれくらいすきかというと、推しのチッケムそっちのけで末っ子君のチッケムをリストにぶち込み、無限再生するくらいにはすき。

 

そして、その日を境に少しずつ自分の心がわからなくなっていた。推し変に至るかと言われれば、そうではないから。推しのことを嫌いになったわけではないし、ステージでパフォーマンスする推しを見るとわたしが沼落ちした顔面力の高さと真剣顔(マジ顔)パフォーマンス…目が離せない!といった感情が渦巻くからである。

わたしはダンスが上手な子が何よりもすきで、推しグルのメンバーはパート関係なくみんなダンスがうまいけれど、やはりダンス担当の子たちの身体の使い方は違った。末っ子君を見ていて、頑張っている姿がすきとはいえ、やはりダンスでの身体の使い方に少し物足りなさを感じることがあったので、すぐに推し変すっか!とはなれなかった。

 

何よりもケーポップ界隈は推しが2人いることに寛容、何なら全員すきですといった考えの人が多いので、推しと同時に末っ子に対しおたく特有の沸き散らし方をしていても特に責められることがなかったのは非常に助かった。Jの自担制度に縛られているが故の、推しを一人に決めなければ…ぐぬぬ…といった考えは一旦捨て置ける環境に感謝したが、やはり根はJオタなので、同グルに推しが2人いる環境に適応できなかったのである。そして、公式から供給がある度に真っ先に末っ子を見る自分がいることに気付いた。というよりも、無意識のうちに推しよりも末っ子についてアツく語る自分がいて、それを見た別界隈のおた友がもう推し変だろとわたしに気付かせてくれたのだ。

 

まさに「気付いたら片思い、いつのまにかすきだった」(乃木坂46の気付いたら片思いより引用)状態で非常に恥ずかしいのだが、おたくってこんなもんだろと最近は開き直っている。だからいつからすきだったの?と聞かれると明確にいつからだとは言えない。でもきっとダムキンあたりにはわたしの心を占める割合はかなり大きくなっていたんだと思う。

 

こうなってくると困るのが(私が勝手に困っているだけ)仲良くなったおたく友達との関係である。正直グループ内推し変ってめっっっっっちゃ複雑だと思っていて、だからこそ言い出しにくかった。でもきっとわたしのことフォローしてる人は気を遣って言わないだけで、大半が推し変したことに気付いてる。うん、きっとそう。だってあんなに毎秒単位で推しのツイートをしてた人が急にぴたりとしなくなったらなんかあったとしか思わんだろう。いやー、わたしだったら思うね!!

 

だからこんな人知れず誰も見てないところにぽちぽちと思いを書き綴っているわけです。ほんとは仲良いおた友には言いたい!!言いたい!!!!!もう言えたから結構満足してるなんだけど、言うきっかけが無いのと、自分が逆の立場だとしたら推し変したのーーー?なんて聞けるか?聞けないだろって。直接会った時ならまだしも文字だとニュアンスとか言葉の雰囲気とか伝わらないから余計聞き辛いよな、なんて悶々としながらも末っ子君に関するばかみたいな思いの丈をツイートに載せている日々。多分傍から見たらこんなに悩みながらツイートしている人には見えていないと思う。実際自分がどう見えてるかは知らんけど。

 

三者からしたらしょうもない悩みだなと思われても仕方ない事実だし。そしてわたしが何故こんなに推し変カミングアウトをするのに悩んでいるかというと、推し変により仲良くしてくれている人達との関係が崩れるのが辛いからである。おたく文化には同ペン(担)拒否という、おたくでなければ絶対知らないような文化が存在し、自分には関係のないところにあると思っていたのに、自分に降りかかるとなると非常に厄介だ。自分自身は同ペンってだけでの拒否はないし(仲良くできるかは人による、これは他ペンでも同じことが言える)、自分と感覚の合う同ペンに出会えようもんなら万々歳である。

 

わたしの推し変により元推し時代から仲良くしている子と同ペンになって、関係が崩れたら悲しいなぁ・・・なんて一人で考え……る必要なくなりました。おたくの数ほど縁があるので(^^)意味深

 

公にはこのままはっきり言わず、聞かれたら答えるって形でいいかなと思ったり。でもはやく推し変宣言してすっきりしたい気持ちがあるにはある。(最近はすこし薄れてきたけど)もっと言うならば韓国ドラマあるあるの交際宣言くらい堂々と言ってやりたいよ。

だいすきだ、イエニがだいすきだ!!!ってね。大声ダイヤモンドってまさにわたしの推し変テーマ曲だな~。J界隈でも降りるときこれ聞きながら前の担当に感謝した。

 

 

こんな感じでごちゃごちゃ考えるわたし(おたく)ってめんどくさい!CAN MAKE TOKYO!!!!!のマインドになってきた。でもここに書いたことにより自分の気持ちが整理されたので良しとしよう。いつかこのブログ公開した日にゃ、みんな読んでくれよな!!!

*1:シンメトリー、左右対称の略語。左右対称のポジションに位置する二人組のこと

*2:ケミストリー・化学の頭文字をとった略語、相性が良いといった意味合い

*3:テレ朝の番組から生まれたジャニーズJr.によるパフォーマンスバトルのこと。ジュニアたちが5つのチームに分かれ、ひと夏をかけて練習を重ねた課題パフォーマンスをぶつけ合った、後順位がつけられる。ほぼジャニーズVer.キングダムのこと

ドルオタがコンカフェに初めて行った話

今回のブログは、長く推しの現場が無く、直接顔の良い男を拝めないことにより乾ききったおたくが、今巷で噂のコンカフェなるものに突入した体験を記したものである。

突入部隊はわたし、経験はステータス!あらゆる角度から物事を責めるまりめろ、見た目はホワホワやることなすこと破天荒ぽよちの3名でお送りします。突入先はイケメンがあなただけの王子様ペットになってくれるという某コンセプトカフェに突入することに! 

 

いざ、突入!!!!!「おかえりなさいませ」の声ともにイケメンが出迎えてくれたので、早速おたく困惑。事前にキャストの顔写真は見ていたとはいえ実物は比にならないくらいかっこよかった。見た瞬間 絶対この人が推しくんだ!!!!と確信を得た。

だってめちゃめちゃ顔が綺麗だったし、鼻が高いし、肌とぅるとぅるだし、全てにおいてレベルが高すぎだし~~~~~。相変わらず推しには激甘な自分がいて現場は変われどこの感覚は失っていなかったことに安心した。 

 

消毒、検温、身分証提示後、席に案内される。ゆったりソファー席。店内の印象としては、明るくファンシーな感じ。ごちゃごちゃした感じもなく、かわいい雰囲気。

 

店のルール的なものを、説明され、今日は呼んでほしい名前で呼ぶので言ってくださいといきなりコンカフェならではのサービス(洗礼)を受け、早くもおたく2回目の困惑。自担や推しには名前にちゃん付で読んでほしい願望をもっているわたしは、堂々とした様子でAちゃん呼びをお願いした。 

 

メニュー表を見ていると、卓についてくれたキャストにドリンクを入れてあげた方がいいのではないかということに気付く。最初だし郷に入れば郷に従えでとりあえず入れるかといった話に。チェキも撮れるんだ。記念に撮っとくのも有り。わんにゃんボックス??チップ的なもので、そのおまけとして何か特典が付くんだ、ふぅ~~~ん。(後にわんにゃんボックスの内容、さらにその上のわんにゃんボックスブラックなるものを知ることになる)

 

なんだかんだしているとキャスト陣の登場だ!!!(以下キャストとお話しした感想をわたしの心の声とともにお送りします。名前はわたしの勝手なインスピレーションで記載しているため、実際の名前とは異なります。)

 

【れんれん君とななみ君】

初めまして~とキャストもわたしたちもお互い少し緊張気味に挨拶を交わす。会話のテンポがつかめずきょどっていると、どういうきっかけで来てくれたんですか~など気を遣って話しかけてくれる。ありがとう。ぽよちが推しはななみくんだよと伝えるとえ、嬉しい!と新鮮な反応をしていた。とても眩しい…。フレッシュすぎる…。ななみくんはあまりおしゃべりではないイメージ。聞き上手な感じかもしれん。ただぽよちの「SですかMですか」の質問には戸惑いながらも、丁寧に答えてくれた。

れんれん君はめちゃめちゃ関西Jr.臭がすごい。某なにわ男子のバックで踊っていたといわれても違和感がない。何が彼からそう感じさせるのかはわからないが、心の中でそっと関ジュと呼ばせていただいた。

話し始めても、関ジュ感は止まることを知らない。特に「ずっと僕しゃべってるんですよね~~ハハハ~」みたいな会話を繰り広げていたときも、これは少年倶楽部のコーナー、Jr.にQで先輩に呼ばれた関西ジュニアのトーンだ!!!と興奮してしまった。また、一人暮らしなんだけど~という会話にもわたしは死ぬほど驚いた。わたしが応援しているアイドルは例え一人暮らしを始めても一人暮らしであることを公言しないので(おたくは本人の雑誌での発言などから何となく察して、心が死ぬ)、そこオッケーなんだ!!!言質とられない!?と余計な考えが頭の中をよぎる。その後も当たり障りのない会話を繰り広げ、どのタイミングでキャストが入れ替わる仕組みなのかわからないが、2人は一旦わたしたちの卓を離れた。 

 

キャストのみなさんめちゃくちゃ年齢が若いことが発覚する。大学生の傍らアルバイトでやってんだから、それはそうだろうといった感じだけど、推しのいえにぬんより若い子もいるのか…と複雑な感情になった。 

 

【ゆん君】

そして2人のおかげで卓がいい感じにあたたまってきたところでわたしの推しであるゆん君の登場!!!やはり顔が綺麗だ。しかもなんかかわいい。おたくくんAちゃんは、相手に対してすきの押し売りしか今までしてこなかったため、何を話せばいいのかわからず、まりめろとぽよちに話を広げてもらうばかりですまなかった。

やっと話を振ったと思ったら、携帯ケースに入っていた某けーぽっぴアイドルの証明写真を見て、じゅんぴだ!!わたしスキズがすきです!知ってますか?とかいう、結局推しに関連する質問で、話題の引き出しが少なすぎるにもほどがある。リノさんがすきという情報で少し会話ができたのでもうそれでいい…いいんだ…。 

 

まりめろの提案でチェキなるものを撮ることに。ここでは絶対におもろいことをして、持ち帰りの話のネタを作らなければと関西の魂が燃え始める…!そんなことを考えていると、ぽよちはゆん君おすすめのねこさんポーズをノリノリで決めていた。そして自分の番になったはいいが、チェキを撮るときの距離が近すぎる!!!息遣いが聞こえる、生きてる!!!(それはそう)と軽くパニックに。

 

「どんなポーズしますか~?」とにこにこでおたくに話しかけてくれる。

「え、えっと~ハート作るので~」

「ハート!いいね」

「あ、ではなくて、わたしが一方的にハート作るので、ゆんくんはグッ👍てしてもらっていいですか」

「wwwwわかりましたwwwww」チェキっ!(シャッター音)

「ありがとうございます!(よっしゃーーーー!!念願の例のおたくみたいな人のハートツーショット撮れたー!!)」

「チェキ撮り慣れてるんですか?そのポーズ出てくるって中々ですよ~」と言われ笑って誤魔化すことしかできないわたし。チェキを撮ってひとしきり盛り上がったあとの記憶がない。 

 

【なつ君】

こんばんは~とかわいらしい容姿で現れたのは二次元のような現実離れした男の子なつ君。同じ次元に生きてるとは思えないくらい、ふわふわした見た目に少しハスキーな声が印象的だった。ユニコーンみたいですとまりめろが伝えると、わぁ、とてもいいように言ってくれるねフフフと笑っていた。不思議なオーラだ…。

なつ君は話慣れているのか自分のエピソードや、みんなは何が好き?とこちらが気を遣うこともなく自然に会話を進めてくれていた。なつ君を女の子だと思い、男子トイレに入るのを止めにかかったおじさんの話おもしろかった。彼は幼稚園免許と保育士免許を取得するため奮闘しているようであったので、復学したらまた頑張ってほしい。なつ君は見るアニメが無くなったので、今まで避けてきたBLEACHを見ようと思ったけど話数が多いんだぁと嘆いていた。わたしはエヴァがすきだと伝えたら余り食いつきがよくなかったので、多分今後も見る予定はないんだと悟った。なつ君は人気なのか、卓を離れたり付いたりとしていた印象。最終的に常連さんらしきところに付いていたので特定のおたくがついているんだと思う多分。 

 

【きら君】

顔ちっさ、目ぐりぐり、細っっ!!!第一印象はこれだった。

またなつ君とは違う二次元のような男の子が来た。なつ君はどちらかと言えばショタっぽい見た目でおたくほいほい、まさにおねショタだとしたら、きら君は少女漫画に出てきそうな王道王子様みたいな容姿だった。多分マーガレットで連載してる漫画に出てた。

ここにきてぽよちが、きら君への推し変フラグをメキメキと立て始めるのが、あ~ぽよちだなと一番感じた瞬間だった。きら君はというとアイドルのようなかわいらしいけど男の子っぽさもある見た目に反して落ち着いた物腰、しっかりとこちらの目を見て話してくれる手厚いサービスっぷりである。あまりにも顔がいいのでおたくのわたしは、至近距離で顔を拝むことをやめた、というか直視できなくなった良すぎて。

ぽよちをちらっと見ると、きら君にメロメロである。顔が良い男を前にすると、みんなこうなるんだと客観視する(もちろん自分も含めて)。きら君にすっかりメロったぽよちはチップをあげたいと声高々に宣言する。Aちゃんもあげたら?と悪魔のような誘いを受けるが、冷静に断るわたし。そこには理由があったのだ。 

 

 

 

時をさかのぼること数時間前。佐川急便からある荷物が届いた。差出人はタワレコ、内容は…ななななないえにぬんからのサインではないか!!!!!!おれの最愛いえにぬん!!!To.Aちゃん♡と書いてある…。えぐい…。ハートをくれるなんてわいのことすきやんわいもすきだが!!!!!と脳内をいえにぬんへの熱い想いが駆け巡る。

…といった出来事があったため、コンカフェという非現実的空間を楽しみながらもどこか冷静な自分がいたのである。いえにぬんによってわたしの財布の紐は守られた。またその紐はいえにぬんによって解かれることになるのだが…。 

 

そしてぽよちはチップという名のわんにゃんボックスに手をかけた。わんにゃんボックスには1~80?くらいまでの番号が振って有り、その番号によって特典が違うのだ!

ここでぽよちはただの特典をひくおなごではない。何と追加で2回引ける特典を見事引き合て、きら君のピンチェキに加え、推しと推し、所謂推しケミのツーショット(自分のスマホでキャストが撮ってくれる)という神のような特典を引き当てたのである。流石持っている女の子ぽよちである。完全にきら君へメロったぽよちは、わんにゃんボックスブラックの存在が気になり始める。

 

ここでわんにゃんボックスブラックについて説明しよう!!!

わんにゃんボックスでも大概の特典が付いてくるのだが、ブラックはその上をいく特典だ!!詳しい内容は教えてもらえなかったが、どこまでも可能とのこと。おそらくハグチェキだったりそういった接触有の特典だと思うが、キャストのどこまでも、まあ可能…なんかな…?といった反応を見る限り、おたくの想像を超えたえぐい接触が待っていそうだ!!!怖すぎる!流石にそこに手をだすのはまずいと思いぽよちのことは止めさせてもらった。 

 

予定では1時間滞在のはずだったが、思いのほか楽しかったことと出るタイミングがわからず結果1時間半ほど滞在してしまった。お会計の際大体みんな同じ額だろうと思っていたら、まりめろだけ異常にお金を使った人みたいになっていたのがハイライト。多分キャストにドリンクどうぞの声をかけた人に課金されるシステムなのだと思う知らんけど。

 

 帰りも素敵なキャストのみなさんに見送られエレベーターという名の現実世界への扉を開いた。お別れの余韻も減ったくれもなく、まりめろが高速で閉めるボタンを押したので、キャストのみなさんもさぞ驚いたであろう。こんな最後は初めてだ…おもしれぇ女になれたかもしれん。 

 

 

とこんな感じで、我々は華々しいコンカフェデビューを迎えた。

個人的な感想としては、ドルオタ歴ウン十年のわたしからすると、精神的にも物理的にも距離が近すぎて混乱することが多かった。わたしはアイドルに対してバカでか激重感情を持っているおたくなので、この距離感だと自分がおかしくなるから推せない。自分の思いのたけを投げ、その思いに対して個人的なレスがなくても、すき!!あなたがすき!!!と一方通行な応援をしたいと思った。一方通行と言っても、わたしはパフォーマンスに溺れるタイプなので、わたしの応援しているエネルギーを特定の誰かに向けてではなく、パフォーマンスで魅せてほしいと改めて自分のアイドルに対しての考え方、推し方について昇華する良い機会になった。